日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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病害抵抗性反応におけるRAR1-SGT1-HSP90複合体の役割
Boter Marta*門田 康弘Guerois Raphael白須 賢
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p. 942

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抄録
植物病原菌はエフェクターと呼ばれる蛋白質を植物細胞内に多数注入して、植物の防御機構を攪乱または抑制し、感染増殖を行う。これに対して植物は特定のエフェクターを認識する抵抗性(Resistance; R)蛋白質を持ち、過敏感反応と称される強い抵抗性反応を誘導する。遺伝学的なアプローチによって、病害抵抗性に必須な因子としてRAR1が単離された。RAR1を用いた酵母ツーハイブリットスクリーニングにより、RAR1はSGT1、HSP90と結合することが分かった。またSGT1はHSP90とも結合することから、これら3つは互いに結合して複合体を形成すると思われる。シロイヌナズナの遺伝子欠損株やタバコ植物体を用いたサイレンシング実験から、SGT1とHSP90も様々な病原菌に対する抵抗性反応に重要な役割を果たすことが明らかとなった。タバコにおいて、これら3つのどの因子をサイレンシングしてもR蛋白質であるRxの蛋白量が減少することから、この複合体はR蛋白質の安定化に働いていることが示唆された。さらに、HSP90の結合部位であるSGT1のCSドメインはコシャペロンであるP23と構造的に酷似しており、SGT1とRAR1はコシャペロンとしてHSP90と共にR蛋白質の安定化に働いていると考えられる。
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© 2007 日本植物生理学会
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