日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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恒常的な物理的刺激によってもたらされる根の形態形成とホルモン応答の解析
*岡本 崇Rahman Abidur大野 豊鶴見 誠二
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p. 0346

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抄録
我々は植物の根の先端に物理的刺激が恒常的に与えられるシンプルな実験系―透析膜でカバーした寒天培地上に播種し、水平に置いて生育するーを開発し、根が寒天に潜り損なう過程で得られる恒常的な物理的刺激が、Arabidopsis thalianaの根の形態形成にどのような影響を与えているかを研究している。 これまでに1.Arabidopsisの根の伸長は、恒常的な物理的刺激を受けている場合に根の成長はコントロールに比べおよそ半分となっていることと、2.恒常的な物理的刺激の下ではエチレン産生向上を伴うことなくエチレン応答が増幅していることを明らかにした。 今回、恒常的な物理的刺激が根の伸長阻害にどのように影響しているのかを調べる目的で、種々のホルモンに対する応答を特にエチレン応答と非常に関連の深いオーキシン応答とのクロストークに焦点を絞り、 DR5::GUS IAA2::GUS染色及びオーキシン関連遺伝子のリアルタイムPCRによって、エチレンとオーキシンの役割を報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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