日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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RFT1は長日条件下におけるイネ開花促進遺伝子である
*小宮 怜奈横井 修司Lee ShinyoungAn Gynheung島本 功
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p. 0419

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抄録
イネは、日の長さが短くなると開花が誘導する短日植物である。この光周性経路において、生殖成長期へ転換を促進する遺伝子が、Hd3aであるとされている。Rice Flowering Locus T 1 (RFT1)は、Hd3aともっとも相同性が高く、第6染色体上にHd3aと近接して座乗している。
本研究では、RNAiを用いて、短日/長日両条件下におけるRFT1の機能解析を行った。短日条件下において、Hd3a RNAi個体は、野生型(WT)より約30日遅延して開花した。Double RFT1-Hd3a RNAi個体は、300日経ても開花せず栄養成長を続けたことから、Hd3aRFT1は短日条件下で、重要な開花促進因子として機能することが示唆された。
短日条件下でWTと同様の開花日を示したRFT1 RNAi個体は、長日条件下で30日以上の遅咲きを示した。一方、Hd3a RNAi個体は、長日条件下では開花の遅延はみられなかった。さらに、RFT1 RNAi個体ではOsMADS14の発現が減少した。以上のことから、RFT1は、長日条件下における新規の開花促進遺伝子であること、また、RFT1の下流にOsMADS14が位置することが明らかとなった。
イネの光周性花成は、短日条件下では、Hd3aが、長日条件下ではRFT1が開花促進因子として機能していることが示唆された。
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© 2008 日本植物生理学会
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