日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

シロイヌナズナのトランスポゾンタグラインを用いたリボソーム結合因子(RBFA)のホモログAPG4(Albino or Pale Green 4)とその関連タンパク質の機能解析
*加藤 智子岡田 恵里板山 俊一松井 南黒田 浩文篠崎 一雄本橋 令子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0690

詳細
抄録
シロイヌナズナのトランスポゾンAc/Dsのタグラインであるalbino orpalegreen mutant 4apg4)は子葉がアルビノ表現型を示し、本葉は黄色と緑色の斑入りの表現型を示す。apg4は核ゲノムにコードされた葉緑体タンパク質の欠損変異体であり、その原因タンパク質は大腸菌のRBFA(Ribosomal binding factor A)と相同性を示す。高等植物においてRBFAの機能はまだ解明されていない。大腸菌のrbfA変異体は低温ストレス下で16S rRNAの成熟を抑制する事が報告されているが、apg4では大腸菌とは異なり23S rRNAと4.5S rRNAの間のプロセッシングに異常が観察された。また、大腸菌ではRimM(21-kDa protein formerly called 21K)やEra(E.coli Ras-like)がRBFAの類似機能タンパク質として報告されている。APG4は子葉で一番強く発現しており、apg4は成長するにつれて表現型が回復する事から、シロイヌナズナにおいてもRimM、Eraタンパク質が存在し、APG4の機能を相補するために、成長するにつれて表現型が回復すると考えられる。シロイヌナズナにおけるRimM、Eraのホモログ遺伝子の細胞内局在、組織別の発現量の変化や欠損変異体の表現型を解析したので、APG4の機能との関係も含めて報告する。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top