日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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過剰発現植物を用いたシロイヌナズナDRBファミリー二本鎖RNA結合タンパク質の機能解析
*金屋 明宏田上 大地中澤 悠宏平栗 章弘富澤 悟森山 裕充福原 敏行
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p. 0760

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抄録
シロイヌナズナのHYL1/DRBファミリーは、N末端領域に2つの二本鎖RNA結合モチーフを含む二本鎖RNA結合タンパク質ファミリーの1つである。同様の構造を持つタンパク質は動物において、RNAサイレンシング/RNAi機構に関与することが知られている。5種存在するHYL1/DRBファミリーにおいても、HYL1/DRB1, DRB4がRNAサイレンシング機構に関与することが示されている。しかし、残りのDRB2, DRB3, DRB5については、RNAサイレンシング機構への関与、あるいはその他の機能に関する知見はない。そこで、我々はDRB2, DRB3, DRB5遺伝子のT-DNA挿入変異体を用いた解析を行った。RNAサイレンシングとの関与を示唆するsmall RNAの蓄積量の部分的な変動が見られたが、それ以外の表現型は見られなかった。一方、DRB遺伝子の過剰発現植物を作出し、解析を行った結果、過剰発現植物では葉の形態に異常が見られ、さらにsmall RNAの蓄積量の変動が見られた。このことから、DRB2, DRB3, DRB5がDRB1, DRB4と同様に、RNAサイレンシング機構に関与することが示唆された。現在、DRBとRNAサイレンシング機構との関係およびDRBファミリーの機能分化について、さらなる解析を行っている。
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© 2008 日本植物生理学会
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