日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

DYWモチーフをもつPPRタンパク質の分子機能
*中村 崇裕杉田 護
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. S0049

詳細
抄録
PPRタンパク質は植物のみで約500個の大きなファミリーを形成しているのが大きな特徴である。PPRタンパク質は、それぞれが異なるオルガネラ遺伝子の転写物に結合し、RNAプロセシングの様々な段階(切断、スプライシング、編集、翻訳)を制御する遺伝子特異的な発現調節因子であることが徐々に明らかになってきた。PPRタンパク質は35アミノ酸から成るPPRモチーフの複数個の繰り返しで構成されている。PPRモチーフは配列特異的なRNAの結合に働くが、様々なプロセシングを触媒する活性を持たない。ほとんどのPPRタンパク質はPPRモチーフのみで構成されているため、RNAプロセシングの反応を行うには、他の触媒因子が必要である。一方、いくつかのPPRタンパク質にはPPRモチーフ以外に付加的なドメインが存在する。そのうち、DYWサブグループに属するPPRタンパク質はPPRモチーフ以外にC末端側にDYWモチーフをもつ。今回、我々は葉緑体 ndhBの5’末端形成(切断)に必要なシロイヌナズナCRR2に着目し、DYWモチーフの分子機能を解析した。その結果、DYWモチーフがRNA切断酵素として働くことを明らかにした。さらに、CRR2に含まれるPPRモチーフとDYWモチーフがどのように協同して、 ndhBの5’末端形成に働くのかを紹介する。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top