日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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タバコ葉緑体ndhC-K mRNAにおける終止コドンに依存した翻訳開始機構
*湯川 眞希杉浦 昌弘
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p. 0775

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抄録
ndhK遺伝子はNADHデヒドロゲナーゼのサブユニットをコードしており、タバコでは葉緑体ゲノム上で上流に存在するndhC、下流に存在する ndhJ両遺伝子とともに共転写され、蓄積したポリストロニックmRNAが翻訳されてndhK遺伝子産物が合成される。タバコ葉緑体in vitro翻訳系で解析した結果、ndhKの翻訳は、主にndhC終止コドンの4塩基上流に存在するAUGコドンから開始され、この翻訳はndhC終止コドンに強く依存していることが明らかとなった。また、ndhC5’ UTRを取除いても終止コドンに依存したndhKの翻訳が検出された。このことから、ndhKの翻訳には、上流のndhCの翻訳に共役した機構以外に新たな機構が関与していることが示唆された。
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© 2009 日本植物生理学会
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