日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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Pseudomonas細菌のタイプIII分泌機構を用いたHyaloperonospora arabidopsisエフェクター候補の機能解析
*加藤 新平Cabral AdrianaFabro GeorginaBautor JaquelineSohn Kee HoonJones Jonathan D.G.Van den Ackerveken GuidoParker Jane E.
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p. 0973

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抄録
近年、植物がPAMPsと呼ばれる病原体由来の物質を認識し基礎的防御反応を誘導すること、一方、病原体はエフェクターと呼ばれる物質を植物細胞中に送り込み、PAMPsを介した防御反応を抑制することが明らかになってきた。
Hyaloperonospora arabidopsisはシロイヌナズナを自然宿主とする絶対寄生性の卵菌である。本菌のゲノム配列はすでに解読されており、シロイヌナズナとH. arabidopsisの系は卵菌エフェクターの機能を解明する上で有用である。我々はシロイヌナズナに感染したH. arabidopsisのEST解析より、卵菌のエフェクターに保存された配列を含む27のエフェクター候補遺伝子を同定した。同定したエフェクター候補遺伝子のほとんどは配列より機能が予測できず、またその多くは7種のH. arabidopsis isolate間で多様性を示した。H. arabidopsisは絶対寄生菌であり形質転換できない。そこで、Pseudomonas細菌のタイプIII分泌機構を用いたエフェクターの機能解析方法であるEDVシステムを用いてエフェクター候補遺伝子の機能を解析した。各エフェクター候補遺伝子で形質転換したPseudomonas細菌を12~14種のシロイヌナズナエコタイプに接種したところ、Pseudomonas細菌の増殖を助長するエフェクター候補が複数得られた。
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© 2009 日本植物生理学会
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