日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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マイクロアレイデータを用いた転写制御配列の予測
*山本 義治
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p. 0168

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抄録
植物プロモーターの総合的解析の一環として、我々はプロモーター上の位置情報に着目しプロモーター構成配列を総括的に抽出することに成功している(山本らBMC Genomics 8: 67, 2007)。しかし、抽出された転写制御様配列(Regulatory Element Group: REG)の中には生理学的な役割が分からないものも数多く含まれていた。こういった配列の機能解明、そしてこれまでの解析から漏れていた位置依存的な出現パターンを示さない(=非REG型の)転写制御配列の新規予測を目的としてマイクロアレイデータの解析から転写制御配列の同定を行うことにした。我々の内部データ及び公開されているマイクロアレイデータをもとに転写制御配列を予測し、合成プロモーターを用いてin vivoで機能検定する、という解析の一連の流れにそって、マイクロアレイデータの外部データベースからの取り込み、予測手法の検定、解析フローを構成するプログラム類の開発、ルシフェラーゼレポーターを用いた新規ベクターの開発、測定機器のセットアップ、等の解析環境を整備している。現在は種々の環境・生物ストレス応答に関して転写制御配列予測の作業を進めている。
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© 2010 日本植物生理学会
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