日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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遺伝子共発現の計算に必要なマイクロアレイのサンプル数
*大林 武木下 賢吾
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p. 0289

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抄録
マイクロアレイ技術の普及に伴い、公共のデータベースには多くの遺伝子発現データが蓄積してきた。共発現する遺伝子間には機能的関連が期待できることから、共発現遺伝子群を用いて実験ターゲットを絞り、遺伝子破壊等で機能同定を行う研究手法が一般化しつつある。現在、様々な生物において遺伝子共発現を利用できるようになってきており、我々の構築しているATTED-II (http://atted.jp) においては2生物(シロイヌナズナ、イネ)、COXPRESdb (http://coxpresdb.jp) では7生物(ヒト、マウス、ラット、ニワトリ、ゼブラフィッシュ、ショウジョウバエ、線虫)の共発現データを公開している。
新規に公開する共発現データは、概してマイクロアレイデータが不足気味であるが、どの程度のマイクロアレイの枚数があれば、実用に耐えうる共発現データが得られるかはハッキリしない。
我々は、計算に用いるサンプル数とそこから得られる共発現データの質との関係を、「サンプル重複度」と「非重複サンプル数」の観点から、ヒト、マウス、ラット、シロイヌナズナについて解析したので発表する。また、我々が共発現の計算に用いている重み付き相関係数との関係も併せて発表する。
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© 2010 日本植物生理学会
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