日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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植物の細菌リポ多糖結合性タンパク質の共生窒素固定系における機能
*村上 英一高山 仁美下田 宜司武藤 さやか永野 幸生佐藤 修正九町 健一阿部 美紀子東 四郎内海 俊樹
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p. 0305

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抄録

マメ科植物は根粒菌との共生窒素固定によって、大気中の窒素を栄養源として活用できることが広く知られている。この共生が成立するためには、グラム陰性菌である根粒菌の表層に存在するリポ多糖(LPS)が関与していることが分かり始めており、マメ科植物と根粒菌の共生系を理解する上で、植物のLPS認識機構の解明が重要である。しかし、植物のLPS認識機構に関する知見は少ない。そこで、動物の免疫系でLPSと結合活性があると報告されているリポ多糖結合性タンパク質(LBP)に注目した。動物のLBPはLPSと結合し、単球/マクロファージ上に存在するCD14(LPS受容体)へのLPS結合を促進させることで、免疫応答を増強する。菌体成分であるフラジェリンの受容体などは動植物に共通して存在することから、植物に動物LBPのオルソログが存在することは十分に考えられる。モデルマメ科植物であるミヤコグサのゲノム上にLjLBP遺伝子と予想される4遺伝子(LjLBP1, 2, 3, 4)を同定した。本研究では、ミヤコグサ-根粒菌共生系でのLjLBPの機能解明に向け、LjLBPのLPS結合活性とLjLBP遺伝子の発現を解析した。また、LjLBPの各種形質転換毛状根に着生した根粒の形態観察結果も合わせて報告する。

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© 2010 日本植物生理学会
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