日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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UDP-アラビノピラノースムターゼ(UAM)の機能解析
*安座間 康石井 忠田幸 正邦小西 照子
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p. 0363

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抄録
UDP-アラビノピラノースムターゼ(UAM)は、UDP-アラビノピラノース(UDP-Arap )とUDP-アラビノフラノース(UDP-Araf )の相互変換を触媒する酵素である。UAMはUDP-グルコース(UDP-Glc)と可逆的に複合体を形成するタンパク質であるReversibly Glycosylated Polypeptides (RGP)と同一のタンパク質であり、イネUAMはRGP活性を示すことが観測された。UAMは単子葉、双子葉植物から微細藻類まで広く分布しており、イネには3つ、シロイヌナズナには5つ、またクラミドモナスには1つのホモログが存在する。藻類におけるUAMの役割については未だ解明されていないことから、今回我々は、クラミドモナスcc125(mt+)野生株からUAM遺伝子を単離し、大腸菌で組換えタンパク質(rUAM)を調製し、その酵素の特性について検討した。その結果、本酵素は UAM活性及びRGP活性を示した。サイズ排除クロマトグラフィー(sephacryl S-300カラム)を用いた分子量測定より、rUAMの分子量は~720kDaであると推定され、UAMは複合体を形成していることがわかった。
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© 2010 日本植物生理学会
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