日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
会議情報

単細胞緑藻クラミドモナスのルシフェラーゼ核遺伝子レポーターの概日リズムは転写後に調節されている
*丹羽 由実松尾 拓哉立川 誠小内 清石浦 正寛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0519

詳細
抄録
私たちは昨年度の年会において、単細胞緑藻クラミドモナスの時計遺伝子のプロモーター活性をレポートする生物発光株の作製の試みと、その際に遭遇した問題点について報告した。すなわち、mRNAの概日リズムの位相が約8時間ずれている時計遺伝子ROC15およびROC75のプロモーター領域を持つルシフェラーゼレポーター株では、ルシフェラーゼmRNA量の概日リズムには予想通り8時間のリズム位相のずれが認められたが、生物発光リズムは同じ位相で振動したというものである。今回は、二つのレポーター株におけるルシフェラーゼタンパク質の概日リズムの解析、測定条件の検討、ホスト株の検討について報告する。得られた結果より、クラミドモナスでは、転写後にルシフェラーゼレポーターの生物発光リズムを調節する機構があることがさらに強く示唆された。
著者関連情報
© 2010 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top