日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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AtDREB1A 遺伝子組換えバレイショにおける環境ストレス耐性機構の解明
*島崎 高嘉菊池 彰朝比奈 雅史圓山 恭之進篠崎 和子渡邉 和男
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p. 0966

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抄録
シロイヌナズナのAtDREB1A はプロモーター領域に DRE 配列を有する遺伝子の発現を制御する転写活性調節因子であり、同遺伝子を導入した遺伝子組換え体が環境ストレス耐性を示す事が報告されている。先行研究により、AtDREB1A の機能的相同遺伝子がまだ報告されていないバレイショにおいても同様の結果が示されたが、そのストレス耐性機構は未だ解明されていない。
本研究では、バレイショが持つと考えられる DREB1A により制御を受ける環境ストレス耐性機構の解明を目的に、マイクロアレイを用いて環境ストレス及び AtDREB1A により発現が誘導される遺伝子群の探索を行った。その結果、シロイヌナズナにおいてその相同遺伝子が AtDREB1A の下流因子として報告されている heat shock protein, dehydrin などを含む 47 個の遺伝子を同定した。この結果から、AtDREB1A がバレイショにおいても環境ストレス耐性に関与する遺伝子の発現を制御する転写活性調節因子として働くことにより、ストレス耐性が付与されることが考えられた。また、バレイショにおける環境ストレス耐性機構に AtDREB1A の機能的相同遺伝子が関与していることが示唆された。本研究では更に、同定された遺伝子の 5’末端上流の配列解析についての結果も合わせて報告する。
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© 2010 日本植物生理学会
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