日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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ミヤコグサの栽培とゲノム情報におけるデータベースの利用法
橋口 正嗣田中 秀典*明石 良
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p. S0002

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抄録
ミヤコグサは、二倍体で染色体数がn=6で、ゲノムサイズが小さく、自殖性であり、世代期間が2-4ヶ月と短いことから、マメ科のモデル植物として認知されている。また、共生窒素固定などのマメ科特有の現象や、形態形成に関する変異体が単離され、様々な研究が進められている。LegumeBase(http://www.legumebase.agr.miyazaki-u.ac.jp/)では、基盤研究としてのミヤコグサと応用研究としてのダイズまでを広くカバーできる様々なリソースを収集・保存・提供することで、マメ科植物における研究基盤の構築を目指している。
本講習会では、LegumeBaseを中心としたリソースの整備状況を紹介するとともに、ミヤコグサ研究に必要なリソースの特性と分譲依頼、およびゲノム情報関連データベースの紹介を行う。リソースについては、ミヤコグサの播種・育成・交配・採種までを動画にて公開しており、誰でも実験を開始できるように整備している。また、ゲノム情報は、かずさDNA研究所にて解読されており、ミヤコグサ根粒菌のゲノム情報も解読されていることから、植物と微生物の相互作用に関する研究基盤が整っている。これらの情報のデータベースからの検索法とその利用について概説し、その利用例として分子進化・系統学的解析ソフトウエアMEGAを用いた分子系統樹の作成等についても紹介する。
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© 2010 日本植物生理学会
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