日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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可視化によるトランスゴルジ網のエンドサイトーシスにおける役割の研究
*崔 勝媛玉置 貴之植村 知博上田 貴志中野 明彦
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p. 0227

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抄録
細胞内膜交通を担うオルガネラの一種であるトランスゴルジ網(trans-Golgi network, TGN)は,植物細胞内においてはエキソサイトーシス経路に加え,エンドサイトーシス経路でも機能する可能性が示唆されている。しかしながら,その詳細なメカニズムはまだ明らかになっていない。そこで,TGNがエンドサイトーシスにおいて果たす役割を明らかにするため,エンドサイトーシス経路を可視化することを試みた。その結果,細胞膜のflagelin受容体である FLAGELLIN SENSITIVE2(FLS2)をエンドサイトーシスマーカとしてNicotiana benthamianaで発現させ, リガンドであるflg22を投与することにより,FLS2のエンドサイトーシス過程の可視化に成功した。この実験系を用いて,エンドサイトーシス経路において,TGNに局在すると報告されているRab GTPaseであるRab11グループの機能解析をまず行った。続いて,Rab GTPaseのなかでその機能が最もよく解析されているRab5を用い,FLS2のエンドサイトーシスにRab5がどのように関与するかについての解析を行った。本大会では,TGNを経由するエンドサイトーシスにおけるRAB11とRab5の役割について報告する。
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© 2011 日本植物生理学会
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