日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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共発現解析による、タルウマゴヤシのトリテルペンサポニン生合成関連P450の同定
*福島 エリオデット關 光大山 清澤井 学斉藤 和季村中 俊哉
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p. 0251

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抄録

マメ科植物には、潜在的医薬品資源として重要な化合物群である多様なトリテルペノイドサポニンが多く含まれることが知られている。そのほとんどは、ベータ-アミリンが基本骨格となっていることが知られている。ベータ-アミリン24位水酸化酵素としてソヤサポニン生合成に関わるシトクロームP450酸化酵素であるCYP93E1およびCYP93E3が、それぞれダイズおよびカンゾウから単離されている。これらと80%以上のアミノ酸配列同一性を示すタルウマゴヤシCYP93E2について、マメ科のモデル植物であるMedicago truncatula Gene Expression Atlas共発現解析ツールを用いて、ベータ-アミリン合成酵素(bAS)遺伝子との共発現係数を調べたところ、0.77と高い値を示した。さらに、酵母発現系を用いた実験により、CYP93E2がベータ-アミリン24位水酸化活性を持つことを明らかにした。そこで、bAS遺伝子に対してCYP93E2よりも高い相関係数(0.85)を示すものの機能未知であるCYP716A12について、ベータ-アミリン酸化活性の有無を調べた。その結果、ベータ-アミリンの28位水酸化体であるエリトロジオールと推定されるピーク、およびカルボン酸であるオレアノール酸の標品と保持時間ならびにフラグメントパターンが一致するピークが検出された。

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© 2011 日本植物生理学会
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