日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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FOX hunting を用いた Tellungiella halophila 熱耐性付与遺伝子の探索
*東 由佳理石川 智子坂田 洋一林 隆久篠崎 一雄太治 輝昭
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p. 0570

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抄録
塩生植物 Tellungiella halophila はArabidopsisと核酸レベルで90%の相同性を持つ近縁種で、高い耐塩性を示すほか、高温ストレスにも高い耐性を示すことが認められている。様々なストレス処理を施した Tellungiella から、約1万個の独立した遺伝子を含む完全長cDNAライブラリーを作製した。本研究では、網羅的な遺伝子探索法であるFull-length cDNA overexpressor gene hunting ( FOX hunting ) により、Arabidopsisに高温耐性を付与する遺伝子の探索を行っている。cDNAライブラリーより1) 既知の高温誘導性遺伝子群2) Tellungiella のマイクロアレイ解析により明らかとなった高温ストレスにより遺伝子発現が大きく増減する遺伝子群の合計264個の遺伝子を抽出し、1遺伝子ずつArabidopsisに形質転換するMini-scale FOX huntingを用いて研究を進めている。現在までに約60遺伝子のスクリーニングが終了し、1遺伝子の高温耐性付与遺伝子を獲得した。
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© 2011 日本植物生理学会
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