日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
会議情報

理研BRCの植物遺伝子リソースの保存と提供について
*小林 正智佐々木 一誠山本 亜紀阿相 幸恵安部 洋
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0575

詳細
抄録
理化学研究所バイオリソースセンター(理研BRC)実験植物開発室ではナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)に参画し、シロイヌナズナ/植物培養細胞・遺伝子の課題を実施している。本発表では、保存・提供するリソースの内容に加え、NBRPの支援で開発したcDNAリソースのバックアップ保存技術について紹介する。
一般的にcDNAリソースの保存はグリセロールストックを作成して超低温槽内で保存しているが、長期の停電や機器の故障、更には大規模な災害があった場合にはリソースが全滅する可能性がある。しかし、大規模なcDNAライブラリーにおいてはコストとスペースの制約から、超低温槽でのバックアップ保存は困難である。そこで超低温槽を用いずに長期間cDNAリソースを保存する技術の開発に取り組み、冷蔵庫または-30℃の冷凍庫でDNAの長期保存が期待できるプロトコルを確立したので紹介する。今後開発したプロトコルを用い、理研BRCが保存・提供するシロイヌナズナ、ヒメツリガネゴケ、ポプラ、キャッサバ、タバコ、ハクサイ、T. halophila由来のcDNAについて、理研播磨研究所でのバックアップ保存を検討する予定である。
著者関連情報
© 2011 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top