抄録
理化学研究所バイオリソースセンター実験植物開発室では、世界各地で単離され仙台アラビドプシス種子保存センター(SASSC)に保存されていたシロイヌナズナアクセッションの寄託を受けて提供を行っている。(http://sassc.epd.brc.riken.jp/sassc/create_search_panel2.php?mode=general)。これらシロイヌナズナアクセッションは、それぞれの生育地の環境に適応し生存していることから、環境適応と自然変異との関係を調べることができる重要な材料であると考えている。
我々は、これらシロイヌナズナアクセッションの表現型情報を取得する試みを続けている。今回は、通常生育条件下での生育状況の画像データを経時的に撮影、記録した。具体的には、350系統のシロイヌナズナアクセッションを対象に、寒天培地上で2週間生育させた植物を1ポットに1個体移植し、16時間日長22℃の条件下での生育を毎週写真撮影した。これらのデータは、シロイヌナズナアクセッションの生育を比較する上において重要であると考えており、現在インターネットから公開できるようにデーターベースの構築を行っている。