日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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ラン藻のCO2応答に関わるLysR型タンパク質CmpRの自己制御機構の解析
*武田 誠也原 拓人西村 崇史前田 真一小俣 達男
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p. 0751

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抄録
ラン藻はCO2濃縮機構(CCM)を持っており、これによって外界から無機炭素(CO2/HCO3-)を効率的に取り込んで同化する。CCMの成分をコードする遺伝子群のうち、cmpオペロン、ndhF3オペロン、sbtAはCO2欠乏時に転写が活性化される。LysR型タンパク質であるCmpRはCO2欠乏のシグナルとして2-ホスホグリコール酸(2-PG)を感知してcmpオペロンの転写活性化に関与する因子であるが、最近CO2充足条件下でCmpRが2-PG非依存的にndhF3の転写開始点付近に結合して、ndhF3オペロンを抑制することが明らかになった。CmpR自身をコードする遺伝子(cmpR)もCO2充足条件下でCmpRによって抑制されており、その上流側の短い遺伝子間領域(70 bp)には、ndhF3上流の2-PG非依存的な結合領域と類似した配列が見いだされたので、ゲルシフトアッセイによって解析したところ、CmpRがこの領域に2-PG非依存的に結合することが確認された。さらに上流側ORFを含む領域をプローブとしたゲルシフトアッセイにより、第2のCmpR結合部位が検出され、その領域をcmpR翻訳開始点120 bp上流までの範囲にしぼりこんだ。この第2の結合部位は2-PG非依存的に結合するが、2-PGによって結合能は増加した。現在、上流側の結合配列を同定し、cmpRの自己制御機構の解明を進めている。
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© 2011 日本植物生理学会
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