日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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海生種子植物アマモにおける原形質膜アクアポリン遺伝子の単離と発現解析
*梁田 健一板東 由希子田中 一朗塩田 肇
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p. 0903

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抄録
アマモ(Zostera marina)は、生活の場を陸上から海水中へと移した単子葉植物である。海水中での生活に適応するため、アマモには独自の水分調節メカニズムが存在すると考えられる。そこで、アマモでの原形質膜アクアポリンに着目し、その遺伝子の単離と発現解析を行った。アマモの葉からは、2種類のアクアポリン遺伝子のcDNAが単離された。予想されるアミノ酸配列から、それぞれPIP1(ZoPIP1)とPIP2(ZoPIP2)と推定された。アクアポリンに特徴的な機能ドメイン(膜貫通領域、NPA モチーフ)が保存されていたことから、ZoPIP1とZoPIP2は水チャネルとして機能すると考えられる。ZoPIP1ZoPIP2の発現は、葉、花序軸、根、地下茎、雌花、雄花、種子・果実、発芽体で検出された。ZoPIP1ZoPIP2とも、葉や発芽体での発現は高く、対照的に雄花での発現は低かった。葉では、乾燥処理によって両遺伝子とも発現が増加した。また、種子では、ZoPIP1ZoPIP2の発現は成熟時よりも発芽時において高かった。これらのことから、ZoPIP1とZoPIP2は、干出によって草体が乾燥にさらされた場合の水分調節や、種子発芽時の水の吸水に関与していると考えられた。
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© 2011 日本植物生理学会
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