日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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白葉枯病圃場抵抗性関連遺伝子 xc20 の単離及びその突然変異系統群の解析
*青木 秀之矢頭 治
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p. 0927

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抄録
白葉枯病の圃場抵抗性が減少した「日本晴」突然変異系統XC20からレトロトランスポゾン Tos17 が挿入された xc20 遺伝子を同定した。XC20系統に野性型 xc20 を再導入した組換え体は白葉枯病の圃場抵抗性が回復した。さらに xc20 の翻訳領域またはプロモーター領域に Tos17 が挿入されて機能が失われた5系統の突然変異個体に白葉枯病菌の接種検定を行った結果、全系統で原品種の「日本晴」に比べて白葉枯病菌の病斑は進展した。従って xc20 が白葉枯病の圃場抵抗性と確認された。
xc20 から翻訳されるアミノ酸配列はオーキシンで誘導されるSAURと類似している。これまで植物に病原菌を接種するとオーキシンが発生して抗菌性タンパク質の誘導を阻害することや、オーキシンの集積によってSAURが早期に誘導されてその集積を抑制することが報告されている。従って xc20 も白葉枯病菌の感染に伴うオーキシンの発生によって発現が誘導され、オーキシンの集積を抑制させることで病害抵抗性の向上に関与していることが推測される。
XC20系統は「日本晴」に比べて葉色がやや黄色を呈したが、 xc20 領域に Tos17 が挿入された他の変異系統の葉色は「日本晴」と変わらなかったため、XC20系統の葉色変異は白葉枯病の圃場抵抗性の低下との関連性は無いと考えられる。
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© 2011 日本植物生理学会
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