小児の精神と神経
Online ISSN : 2434-1339
Print ISSN : 0559-9040
里親養育不調の危機とその回避のプロセス―医療機関における里子・里親支援のあり方の検討の試み―
引土 達雄柳楽 明子前川 暁子辻井 弘美若松 亜希子水木 理恵奥山 眞紀子
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2019 年 59 巻 3 号 p. 253-264

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抄録
里子や里親への医療的支援のあり方について,ほとんど議論されてこなかった.本研究では里子の心身の問題や里親養育不調,その回避に至る過程を明らかにし,医療機関における里子・里親支援のあり方について検討することを目的とした.10世帯11名の里親に半構造化面接を実施し質的分析を行った.その結果,<里子の問題の常態化>と<日常の里親養育における扱いにくい事柄>の悪循環が認められ,里親養育の危機となっていた.3世帯の里親が里親養育の危機に対し危機打開への循環的対処を行い,<里親養育不調の回避>に至っていた.孤立化した対処をした里親は7世帯に認められ,<里親養育不調の危機>に陥り,3世帯が委託解除に至っていた.4世帯は<里親養育不調の危機>を機にサポートネットワークを広げ危機打開への循環的対処から<里親養育不調の回避>に至っていた.里親養育が危機に至るプロセスから,状況に応 じた医療機関による支援について検討を行った.
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© 2019 一般社団法人日本小児精神神経学会
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