小児の精神と神経
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大阪市における幼児期発達障がいの疫学的検討
辻 ひとみ稲田 浩峯川 章子
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2019 年 59 巻 3 号 p. 243-251

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抄録
大阪市では就学前の児を対象として,発達障がいに関わる相談事業を実施している.今回,平成26年度の本相談事業の来談者を対象に,診断,支援の経過について検討した.来談者692名のうち370名を発達障がいの疑いにて医療機関へ紹介した.23 名は別疾患を疑った紹介や児童相談所へ紹介していた.残りの299名は経過観察としていた.紹介結果は,自閉スペクトラム症(以下ASD)が296名であった.このうち,ADHD合併22 名,知的障害合併106 名,ADHD知的障害ともに合併していたのは2名であった.ADHD単独は23 名,知的障害単独は12名であった.本事業から診断に至ったASDは,大阪市の幼児人口あたり1.3%であった.本事業を利用せず診断されたASD児を加えると,大阪市において幼児期にASDと診断された者の頻度は,既報に比して高いと思われた.また,今回の結果では,ASD児頻度の市内行政区ごとのばらつきも大きく,効果的な早期発見・支援のため,事業の標準化を図るべきと考えられた.
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© 2019 一般社団法人日本小児精神神経学会
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