日本小児放射線学会雑誌
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症例報告
胎児期に腹腔内嚢胞を指摘され,生後の画像検査で鑑別が困難であった重複腸管症の1例
大山 有希子 桃原 由二玉城 昭彦山里 將仁渡久地 鈴香屋良 朝雄又吉 隆
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2021 年 37 巻 1 号 p. 90-95

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抄録

重複腸管症は出生4,500人に1人の割合で発症するとされる比較的稀な先天性腸疾患である.近年,胎児超音波検査の普及で胎児期に発見されることが多くなったが,出生後の臨床症状や画像所見は多岐にわたり,その他の腫瘤性病変との鑑別が難しいため術前の確定診断例は少ない.今回我々は胎児超音波検査にて肝嚢胞を疑われていた児で,出生後の画像検査で卵巣嚢腫や腸間膜嚢胞が疑われたものの確定診断には至らず,手術所見により重複腸管症と診断した1例を経験した.重複腸管症の症状や画像検査について自験例と既報を比較検討・考察する.

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© 2021 日本小児放射線学会
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