2026 年 42 巻 1 号 p. 5-12
小児の中枢神経感染症および感染症関連急性脳症の神経画像診断は,予防接種の普及,疫学の変化(COVID-19パンデミック後の変化を含む),新たな疾患概念の提唱,そして画像技術の進歩に伴い,大きく変化している.本稿では,まず胎児炎症反応症候群(FIRS)と先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症に焦点を当て,その特徴,最新の知見,治療法の進展について概説する.次に,急性脳症の領域において,従来の診断基準を踏まえ,新たに提唱されたinfection-triggered encephalopathy syndrome(ITES)という疾患概念と,その最新の分類について詳細に解説する.