抄録
稲作地での水供給状態の違いによる水稲の分光特性を比較した。水供給不足の状況では,水稲からの可視バンドの反射率は著しく増大したが,近赤外及び中間赤外バンドは低下した。水供給が不充分な初期には,Landsat ETM+の可視バンドの反射率は,赤外バンドよりも敏感であった。なかでもバンド3は,水不足と充分な状況では大きな反射率の違いを示した。植生指標(NDVI)は,単バンドの反射率を用いるよりも水供給不足と十分な状態における生育状況を区別することが出来る。稲作指標(RVI)は,初期の水稲作付け状況での水供給状況を検知するために導入し有効であることが明らかになった。