抄録
水中写真測量をおこなう上で, 良質な画像を得るということは必要条件といえよう。そこで, 空中用として製作されたレンズ系をもった撮影装置を用いて, 水中で写した場合, 水中屈折から発生する諸収差が, どのような形で表われるかを明確にするため実験解析をおこなった。
また空中用レンズを水中カメラにもちいた場合, 水中用保護容器の前面窓の形状の違いによって生ずる光学的関係について調査検討した結果を述べる。
水中写真についての研究資料が少なく, なお未知の分野が残されているものと考える。そこで本研究では水中写真の基礎的資料を得ようとしたものである。