写真測量とリモートセンシング
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計算機によるステレオマッチング手法と自動相関機の現況
服部 進森 忠次
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1986 年 25 巻 1 号 p. 17-26

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抄録

この報文は主として写真測量の観点から, これまでに開発された計算機によるステレオマッチングの手法を分類し, 概説した。さらにいわゆる自動相関機のいくつかについて述べ構造を説明した。
ステレオマッチングの手法は
(1) 面積相関法 (2) 特徴のマッチング (3) 分割画像同士のマッチングに分けることができるが, 写真測量では専ら面積相関を使ってきた。 (2) , (3) はコンピュータビジョンの方面から発展してきたものであるが, 大縮尺画像のマッチングを行うときには, 写真測量でも今後研究していかなければならない手法である。とくに (2) の特徴のマッチングでは, 人間の目の立体視理論であるMarr-Poggioステレオが注目される。
自動相関機については, 一般的構造を解説した後, とくにStereomat IとGestalt Photomapper IIについて, やや詳細に見た。最後にISPRSによる相関テストの結果を概観した。

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© 社団法人 日本写真測量学会
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