写真測量とリモートセンシング
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LANDSAT画像による黄河三角州の変化追跡に関する研究
唐 新橋村井 俊治松岡 龍治
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1986 年 25 巻 2 号 p. 13-23

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抄録

黄河は世界でも有数の土砂の多い河川であり, 大量の土砂流出による三角州を形成してきた。その量は年平均10~12億トンに達するといわれ, 平均して年に150~400mずつ三角州が海に張り出し, その面積は100年くらいで約23km2/年の割り合で増加してきたという。しかし, 大躍進時間 (1958~1960) および文化大革命時 (1966~1976) に上流部で森林を乱伐した影響もあり, 最近の20年間は約40km2/年の割合で三角州の発達が倍加しているといわれる。
黄河河口は油田地帯でもあり, それに伴なう港湾施設の建設および管理を行う必要から, 三角州の発達を追跡し, さらにその将来予測することはきわめて重要である。本研究はLANDSAT画像による黄河三角州の変化追跡の有効性をいくつかの事例研究をもとに明らかにしたものである。

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© 社団法人 日本写真測量学会
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