日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2004年秋季講演会予稿集
セッションID: 706
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オーラルセッション 7 10月15日(金) 13:15~14:46
木星系 subnebula におけるダストの成長と落下 --- 微衛星形成は可能か ? ---
*福井 隆島沢 竜平倉本 圭
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抄録
木星のガリレオ衛星は, 原始木星のガス降着段階に同時に生まれる木星系 subnebula において, 原始太陽系星雲での惑星形成と同様の過程を経て形成されたとされている. 衛星の building block である微衛星を形成するには, その成長時間がガス抵抗による中心落下時間よりも短くなくてはならない. ダストの不完全付着を考慮した成長時間の数値計算結果から, 成長時間は落下時間よりも長くなることが予想される. 微衛星形成には (i) 原始太陽系星雲で大きく成長したダストの流入 (ii) ダスト濃集領域の形成 (iii) 付着臨界速度を増加させる機構などが必要であることがわかった. これら成長を早めるであろう機構についての考察も行う.
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© 2004 日本惑星科学会
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