日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2004年秋季講演会予稿集
セッションID: 201
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オーラルセッション 2  10月14日(木) 10:45~12:16
氷衛星の内部構造進化と応力史
*木村 淳栗田 敬
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抄録
木星型惑星の衛星の大部分を占める氷衛星には,地殻変動に伴う引張応力によって形成した地形が数多く存在するものが多い.本研究ではその応力源として液体H2O層の固化と体積変化に着目し,表面に生じる応力の粘弾性体計算を行った.液体層の固化は内部熱史の数値計算から決定し,エウロパとガニメデを想定したモデル計算を行った.その結果,エウロパでは現在も内部に液体層が存在し,地殻変動の発生に十分な表面応力が生じる.一方ガニメデは数億年で液体層が消滅し,表面には強い圧縮応力が生じることが分かった.
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© 2004 日本惑星科学会
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