抄録
太陽系内の小惑星ならびに外惑星の衛星には、空隙率の高いものが多いとされている。そこで、小天体の構造と熱・衝突進化の関係を考えることを目的として、主成分がSiO2であるソーダ石灰ガラスビーズを焼結させ、高空隙率の物質を作成した。 前回我々は、同じ空隙率では圧縮強度が大きいほど衝突破壊強度も大きく、同じ圧縮強度では空隙率が高いほど衝突破壊強度が大きいという結果を報告した(瀬藤他、2005年合同大会)。さらに、異なる空隙率をもつ焼結体について、圧縮強度と衝突破壊強度の関係を調べた結果を報告する。