抄録
次期小天体探査におけるランダ/ローバ搭載用の可視・近赤外の分光器を開発している。光導入部は、ファイバーを用いており、このファイバーを、試料へ光を照射するためのファイバーと共に束にして、その先端をプローブにしている。このプローブ付き小型分光器を用いて、粉にした鉱物表面からの反射スペクトル測定、およびプローブを鉱物の粉末内部に挿入した時のスペクトル測定を行った。どちらの場合においても鉱物特有のスペクトルが見られることから、小惑星の表面だけではなく、地下の物質情報探査を行うことができると考えられる。