抄録
小規模火山であるCeraunius TholusをMOC高解像度画像を用いて観察すると、斜面上に特徴的なクレーターを多数確認できる。それらは径数十mオーダーのクレーターにteardrop型の高まり地形が隣接し、オタマジャクシのような形状に類似していることから、ここでは仮に“Tadpole”craterと呼ぶ。これらの分布や尾の伸びる方向・形態などについて地形的なデータより成因を考察する。 尾の伸びる方向は、概してカルデラから放射状に伸びる傾向がある。尾の形態は、流体の侵食作用を示唆している。それらの成因を地形的なデータより考察する。