抄録
本発表では国立天文台岡山天体物理観測所において188cm反射望遠鏡と高分散エッシェル型分光器(HIDES)を用いて観測された様々なイオ位相角(地球から見たイオの木星に対する位置角)における木星衛星イオから放出されるナトリウム原子の速度分布を報告するとともに、イオからイオコロナを経て木星磁気圏内へと分布する中でのナトリウム原子の放出速度の空間分布について論ずる。また、これらの分布が示唆するナトリウム原子の放出メカニズムについても、モンテカルロ法を用いた計算機シミュレーションから得られたナトリウム原子の速度分布モデルと比較し考察する予定である。