抄録
高空隙率天体の衝突破壊過程を理解し、かつ、数値シミュレーションへ供するデータを取得するために、二段式軽ガス銃を用いて加速した直径7 mmのナイロン球、3.2 mmのガラス球プロジェクタイルにより、空隙率72%の軽石の衝突破壊実験を行った。衝突速度は、1.5~4.5 km/sとした。軽石の単位質量あたりに与えたエネルギーとともに、破壊の程度が増すこと、プロジェクタイルの違いにより破壊効率が異なることが示された。軽石の各種物性の測定を行い、将来的には数値シミュレーションと比較していく予定である。