抄録
氷の力学的特性に対するシリカ粒子の効果を調べるため、氷・シリカガラスビーズ混合物の変形実験を行った。ガラスビーズサイズ・粒子濃度・試料作成方法を系統的に変えて変形実験を行い、それぞれの試料の流動則を調べた。その結果、ガラスビーズが小さい場合(1μm)、粒子含有率と流動則に特に強い関連性が見られた。一方ガラスビーズが大きい場合(1mm)、歪速度が10-4s-1以下において、純氷の流動則とほぼ一致することが分かった。また、過去に行われた実験結果と比較したところ、我々の実験結果と定性的に一致することが分かった。