抄録
系外惑星のトランジットとは中心星の前を惑星が横切る現象である。トランジットを検出すると、個々の惑星の質量や密度などを知ることができる。しかしトランジットが検出されている系外惑星は、現在までに12例しかない。我々のグループでは、トランジットを検出するため神戸大学内に30cm望遠鏡を設置した。これを用いてホットジュピター探査計画 N2Kコンソーシアム(Fischer et al. 2005)のドップラー法による観測で、視線速度に変化が見られる恒星について測光観測を行っている。本講演では、このトランジット観測の成果について報告する。