抄録
太陽系の形成メカニズム解明へのアプローチとして、木星の岩石コアの質量がある。探査衛星からの観測量を満たす惑星モデルでは、可能なコア質量は、0~10倍の地球質量である (Saumon & Guillot,2004 )。この不定性は、超高圧、高温下にある巨大ガス惑星内部では、水素の状態方程式が理論的にも実験的にも未解決の為である。
本研究では、ポリトロープモデルを仮定し、コアと外層を持つ木星及び土星の内部構造の数値解析を行った。そして、岩石コアの質量への状態方程式(ポリトロープ指数)の依存性を調べた。