抄録
タイタンの高層および低層大気中での反応を模擬し、窒素とメタンの混合大気からプラズマ放電(および陽子線照射で有機物(ソーリン)を合成した。熱分解GC/MSやMALDI-MSなどによりキャラクタリゼーションを行った結果、双方とも質量数100~300の14間隔のピークが検出され、また含窒素複素環化合物の生成が示唆された。一部を酸加水分解後にアミノ酸分析した結果、プラズマ放電の方が陽子線照射よりも多種多様なアミノ酸が生成していることが確認されたが、エネルギー効率では陽子線照射の方が効率良く生成することが示唆された。