主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
衝突脱ガスは地球型惑星の大気の形成やその後の表層環境の進化に非常に重要な役割を果たしたと言われている。脱ガス開始に必要な衝撃圧力などの室内実験で決められる値を惑星スケールに応用するためには、衝突脱ガスの物理過程を理解しスケーリング則を確立する必要がある。そこで本研究では、未だ解明されていない衝突脱ガスが起こる物理・化学過程を明らかにし、スケーリング則を確立することを目指し、炭酸塩からの衝突脱ガス実験を行った。その結果衝突脱ガスが圧力解放過程で起こったことが示唆される結果が得られた。