主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
隕石衝突時には隕石・地殻が高温高圧になり衝突脱ガスが起こる。脱ガス気体は地球の大気・生物進化に大きな影響を及ぼしてきたと考えられる。先行研究では炭酸塩鉱物からの脱ガス気体は全てCO2と仮定されてきたが、我々は高温で安定なCOが脱ガスする可能性に着目した。COは大気化学反応を介し強い温室効果気体である対流圏オゾンを生成するため、脱ガス気体がCOかCO2かによって気候への影響が大きく異なることが予想される。そこで我々はレーザー銃を用いた衝突脱ガス実験を行い、炭酸塩鉱物の脱ガス分子種特定を試みた。