主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
2006年3月29日20時24分(JST)、継続時間が45秒に及ぶ大火球が日本上空に出現した。軌道長半径2.92AU,近日点距離0.824AU,軌道傾斜角2.24度,離心率0.72度のアポロ型小惑星軌道を持ったmeteoroidが、速度18.89km/sで近地点71kmまで大気突入し、経路長800km以上の長距離飛行の後、宇宙空間へ戻って行ったEarth-grazing meteoroidであることが判明した。本講演では、初めて観測された炭素質Earth-grazing火球の分光スペクトルから、炭素質コンドライトの大気突入発光について議論する。