抄録
月浅部構造は、月面拠点の構築や資源利用(特にレゴリスの活用)、局地地質構造の解明などの観点から注目されている。これまでの月浅部構造の直接探査は、アポロ計画において行われた地震波探査が主である。アポロ計画では人工地震探査も行われたが、月震データはほとんどが自然地震で、ノイズなどの問題を抱えている。そこで、月面拠点構築やレゴリス利用のための基礎データとして、月面における人工地震波探査の可能性を提案したい。本講演では、セレーネ以後の無人探査及び初期有人探査で実施すべき地震波探査について議論する。