抄録
トランジットとは恒星の前をその惑星が横切る現象で、検出すると惑星の質量や密度等を知ることができる。我々は木曽シュミット望遠鏡によるトランジットサーベイ観測を2005年から定期的に行っている。この観測は多くの星の光度を、高い精度で数週間以上にモニターする必要がある。木曽シュミット望遠鏡は50'x 50'の広い視野を有しており、この条件を十分に満たしている。我々はこれまでに約3,000個の星のライトカーブを取得し、その中から50個程度の変光星候補を検出した。本講演ではサーベイ観測の内容及び成果について報告する。