埼玉理学療法
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研究と報告
社会適応に関する評価
-頭部外傷の1症例によるNOSIE,KAS-Rの比較-
青木 正佐々木 和人渡辺 彰米田 光宏荻野 雅史鈴木 康子真壁 澄江増田 正和鈴木 英二
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キーワード: 社会適応, NOSIE, KAS-R
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1997 年 5 巻 1 号 p. 23-27

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抄録
社会復帰を困難とする要因には社会適応の問題が大きく関与していると考える。そこで我々は社会適応障害患者を対象とした集団療法を行っている。今回,頭部外傷により社会適応障害を呈し,通過症候群の症例において,NOSIEとKAS-Rを使用し退院時と退院2ヶ月半後の評価を行った。結果はKAS-Rは満点となったが,NOSIEは満点とはならなかった。これはKAS-Rは病的要素の強い質問構成であるのに比べ,NOSIEは人格的な質問構成であることが大きく影響しており,健常者を含めた適応能力の幅広い評価が可能であることが示唆された。
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© 1997 社団法人 埼玉県理学療法士会
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