主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第45回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: さいたま市
開催日: 2024/12/13 - 2024/12/14
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臨床薬理学集中講座は、若手の医師及び薬剤師等が臨床薬理学を体系的・集中的に研鑽する場となり、臨床試験を通じてエビデンスを創造・発信できる医療従事者・研究者の育成を目指しています。受講生は、臨床薬理学について本講座で体系的に学び、受講後その知識を活かせる臨床研究の場が必要と考えられます。そこで、我々は受講生の臨床薬理学に対する定期的なフォローアップを目的とした本セミナーを活用し、受講生による多施設共同研究の立案企画からはじめました。参加者からのアンケート結果から研究テーマとして、抗がん剤誘発末梢神経障害の予防に関するドラッグリポジショニングが選出されました。続いて、共同研究施設の募集、研究計画書の作成、倫理申請およびデータ抽出作業などをメンバー全員で協力して進めてきました。途中、コロナウィルス感染症の拡大などの影響により、本研究の実施が危ぶまれた時期もありましたが、共同研究者で知恵を出し合い体制作りのICT化やフォロアーアップセミナの継続的な開催のおかげで、受講生のつながりが維持でき、本共同研究は現在まで進行することができました。直近の1年間では、統計家を交えた統計解析についての議論やデータ結果の解釈などについて、共同研究メンバーと進めてきました。研究施設の呼びかけから、現在の共同研究のゴールに至るまでの一連の作業については、共同研究者とICTツール用いながら共有し、参加者は作業方法を学ぶだけでなく、研究方法の能率化や研究内容のブラッシュアップを図る機会となりました。また、本研究では、若手の積極的な参加があり、臨床薬理学の将来を担う研究者の育成にも臨床研究の実践的な場として貢献できたのではないかと考えています。本セミナーでは、実施した共同研究の経験を通じて、多施設共同研究の実学的なメリットや反省点を紹介したいと思います。本発表が、臨床薬理学を軸に共同研究の開始や、臨床研究に対するブラッシュアップの場となるよう、多くの方々の参加やご意見を頂ければと思います。