日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第45回日本臨床薬理学会学術総会
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いのち輝く未来につなぐ臨床薬理実学
福岡 和也
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p. 77_-

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抄録

 近年の医学・生命科学研究の進展によって、疾患の分子機構の解明が進んだ結果、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの革新的医薬品が数多く開発され、臨床導入されるに至った。これにより、がんの薬物療法は、目覚ましい進歩を遂げて個別化医療の推進に大きく貢献することとなった。さらに、ICT技術を駆使したデータサイエンスの急速な深化によって、人工知能、コンピュータシミュレーション、バイオインフォマティクスなどのモダリティーが融合し、副作用の予測、医薬品の効果の最適化なども実現可能となりつつある。その一方で、現在のわが国の臨床試験を取り巻く環境は、世界的潮流の影響を受けて、重大な変革期を迎えており、DX、DCT、PPI(臨床試験への患者・市民参画)、GCPリノベーション、QMS、臨床研究法や生命・医学系倫理指針改正など、喫緊の課題への対応が求められている。しかしながら、われわれは、臨床薬理学に課せられた「生命科学の成果を病める人に薬として届ける」という使命を見失うことなく、これらの課題に向き合っていかなければならない。  2024年9月28日、大阪梅田のブリーゼプラザ小ホールにて、第7回日本臨床薬理学会近畿地方会(テーマ「いのち輝く未来につなぐ臨床薬理実学」)を開催した。日々、深化・多様化する臨床薬理学に対応するため、「レギュラトリー・サイエンス」、「臨床薬理」、「CRC」、「患者・市民参画 (PPI)」、「メディカル・オンコロジー」の5つのセッションとイブニングセミナー(テーマ「日本型治験・臨床研究DXの未来」)を企画した。本学術総会では、全体像および各セッションの概要を報告する。本地方会参加者が、学修した知識やスキルを活用し「実学としての臨床薬理学」を実践することによって、わが国におけるアンメット・メディカル・ニーズ克服に向けた医薬品開発が進展することを期待したい。

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